トラベリングの新ルールとは?審判経験者がゼロステップとトラベリングについて語る
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こんにちは!審判歴10年超えのスポエモンです!
この記事では バスケの審判もやっているスポエモンが“トラベリングの新ルール” についてふかぁ〜く解説していきます!
トラベリングの新ルールの概要を一言でいうと
「トラベリングが緩くなった」
ともいえるでしょう。
「3歩」歩いてもトラベリングにはならないルールと言ってもいいかもしれません。
でも、この新ルールが結構ややこしい。
正直、バスケ経験者でも
「結局どうなったらトラベリングなの…?」
と迷ってる声をよく聞きます。
でも安心してください。
この記事を読めばトラベリングの新ルールを100%で理解することができます。
この記事であなたに伝えたいこと
トラベリングの新ルールとは?バスケがややこしくなった…?
まずは、私の解説を見る前に一応ルールブックの解説を見ていきましょう。
トラベリングの新ルールについてはこのようになっています。
かなり難しく書かれているので、正直読まなくても大丈夫ですw
1 : 動きながらフロアに足がついた状態でボールをコントロールした場合、コントロールをした後に2歩までステップを踏んでも良い。(0歩目の適用) その場合、ステップは2歩までの原則は変わらないため、0歩目→1歩目→2歩目とし、1歩目→2歩目→3歩目とカウントはしない。 ※0歩目適用の場合、1歩目がピポットフットとなる。
2 : ドリブルが終わる時も、上記1の考え方が適用される。
3 : 上記1、2の場合、明らかに空中でボールをコントロールしたあと、フロアに足をつけた場合は、そのついた足が1歩目(ピポットフット)となる。
4 : ドリブルをする場合 ①止まった状態からドリブルをする場合、ピポットフットがフロアから離れる前にボールをリリースしなければならない。 ②0歩目が適用され一連の動きの中でのドリブルの場合、2歩目がフロアにつく前にボールをリリースしなければならない。 ただし、1歩目のピポットフットが確立した後に止まった状態が出来た場合は、上記4①が適用される。
5 : ショット及びパスの場合は、2歩目のステップ後にボールをリリスしても良い。ただし、2歩目でジャンプした場合、次に足がフロアにつく前にショット及びパスをしなければならない。
6 : 同じ足(右→右、左→左、両足→両足)を連続して使うことはできない。
7 : 両足とは、ほぼ同時にフロアに足がついた状態である。
いかがでしたか?
こんな説明じゃそりゃみんな
「結局どうなったらトラベリングなの…?」
と思ってしまうわなw
ただ、大丈夫ですよ。
かなりややこしく書かれていますが、
要は「ある技を使ってもいいですよ〜」と言っているだけなんです。
トラベリングの新ルールでゼロステップ・ユーロステップという技が公認されることに!
新ルールによって「ゼロステップ」「ユーロステップ」という技が公認されたんです。
まずは、実際のゼロステップ・ユーロステップの動画から見ましょうか。
これらの技は
「3歩」歩いている
ように見えることからいろんな物議を醸していた技です↓
どうですか?
この技をバスケではゼロステップ、もしくはユーロステップと呼んでいます。
「3歩」歩いているようにも見えるし、
「3歩」歩いていないようにも見える
って感じですよねw
今までのトラベリングのルールではこの技に対して
「まぁギリOKでしょう」
みたいな感じで曖昧だったんですよ。
そして、
「トラベリングだろ!」っていう人もいたし、
「トラベリングじゃない!」っていう人もいたんです。
びっくりするかもしれませんが、
本当にそんな感じで曖昧だったんですよ!
審判も
「ん!今のトラベリングなのか…?」
と疑問に思いながらもトラベリングを取らないみたいな感じ。
実際に私も審判をしながらそう思ったことあります。
私は「ゼロステップ」に関しては、曖昧すぎてわからないので
ビビってトラベリングをとったことないですけどねw
まぁ、そんな小話は置いといて、
要するに、トラベリングの新ルールは
ゼロステップとユーロステップはトラベリングじゃない!
と明確に定義したルールであると言えるんですね。
では、なぜトラベリングではなくなったのか?
そのことについてこの技を画像で解剖しながら解説していきます。
以前までのルールであればこんな感じの解釈でした↓
1 : ドリブルで攻めていく
2 : ドリブルを止めると同時に右足で踏み込む(1歩目に見える)
3 : 左足が床につく(2歩目に見える)
4 : 右足が床につく(3歩目に見える)
5 : レイアップシュート!(トラベリング?)
こんな感じでトラベリングに見えていたんです。
ですが、新ルールだと最初の1歩目が
1歩目とカウントされなくなった
んですよ。
なぜ1歩目がカウントされなくなったかというと、、、
トラベリングにならない場合とは?
ボールを持つ前に踏み込んでいる足は1歩目とカウントしない
ということになったからです。
つまり、先ほどの例で行くと最初の1歩目が
0歩目
とカウントされるんです。
これが「ゼロステップ」という名前の由来でもあるんですよ。
では、どういうことか画像付きで詳しく見ていきましょう。
1 : ドリブルで攻めていく
2 : ドリブルを止める前に右足を踏み込んでいる
3 : ボールを持つ前から右足を踏み込んでいるから0歩目とカウントされる
4 : 左足が床につく(これが1歩目とカウント!)
5 : 左足が床につく(これが2歩目とカウント!)
6 : レイアップシュート!(トラベリングじゃない!)
という風になるんですね!
この新ルールができたおかげで
実質的に「3歩」歩いても良い!
という解釈もできます。
ただ、
このゼロステップをした時にも
トラベリングになってしまう場合があるんです!!!!
その場合とは、、、
トラベリングになってしまう場合とは?
明らかにボールを持ったと同時に足が床に着地している場合のことです。
スローで再生しなくても
「お前ボールを持ったと同時に足をついただろ!」
ていう時です。
先ほどの場合は踏み込んだ足が0歩目でしたが、
それが1歩目とカウントされてしまいます。
なので、ゼロステップは
トラベリングになる場合もある!
という風にも言えます。
それがどんな場合か。
実際にトラベリングを取られてしまったケースを動画で見てみましょう↓
どうですか?
トラベリングということがわかりましたか?w
わからない方もいると思うので、
画像で解説しますね↓
1 : ボールを追っかけています
2 : ボールをキャッチしたと同時に足が床についている(1歩目とカウント!)
3 : 右足が床につく(2歩目とカウント!)
4 : 左足が床についてトラベリング(3歩目とカウント!)
このような場合はゼロステップが適用されず、トラベリングになってしまうんです。
上のケースはドリブルからのゼロステップではないですが
ドリブルでも同じですよ。
ドリブルを止めてボールを持ったと同時に足が床についたと判断されたら、ゼロステップは適用されなくなります。
はい。ここで察しの良い方はもう気づいたでしょう。
そうなんです。
結局のところ、ゼロステップは
トラベリングかもしれないし
トラベリングじゃないかもしれない
という曖昧さから抜け出せていないんですw
なんでそんなことが起きてしまうのかというと
ボールを持ったと同時に着地したかどうかは、スロー再生しないと判断できない
からです。
肉眼で見てたらそんな微妙なことわかんないんですよ。
審判は。
なので、
結局のところ
審判任せということになります。
審判によってはトラベリングを取るし、
取らない審判もいる(私みたいにw)
ただ、ルール的にはゼロステップは公認されたので
ほとんどトラベリングをとられることはありません。
トラベリングをとられるのは
“肉眼で見ても明らかに” ボールを持ったと同時に足が床に着地している場合のことです。
審判が肉眼で見たときにそれがわかる場合はトラベリングですよ〜!
ってことです。
まとめ
この記事ではバスケのトラベリング新ルールについて解説していきました!
今回のポイントをおさらいすると
・ゼロステップとユーロステップはトラベリングではない
・ボールを持つ前に踏み込んでいる足は “0歩目” とカウントする
でしたね!
でも、ゼロステップがトラベリングと判断される場合もありました。
それは
・明らかにボールを持ったと同時に足が床についている
という場合でしたね!
結果的に若干の曖昧さが残ってしまうルール改正でしたね。
でも、仕方ないんですよ。
だって、かなり微妙なラインを定めているルールですから。
ただ、今後は基本的にゼロステップとユーロステップがトラベリングになることはありません!
マスターするとかなり使える技なので、バンバン練習していきましょう!
ちょっとぐらい下手くそでも
私のようにビビリの審判であればトラベリングを取られないかもしれないですよ…w
最後にゼロステップの達人とも言われている「ハーデン」と「ジノビリ」というNBA選手の動画を貼っておきます。
この二人のゼロステップはマジでやばいですよ…
参考になること間違いなしです!ぜひチェックしてみてください!
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この記事を書いた人のプロフィール
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どうも!スポエモンです!小学校からバスケを始めて、バスケ歴は25年。
小4の時に足が速かったことから陸上部からしつこい勧誘を受けて入部。
それからは陸上とバスケの2刀流生活がスタート。
50mの自己ベストは6秒3で、バスケの最高成績は全国ベスト8!
スポーツ大好きの私は体育大学に進学し、体育の教員免許を取得。
でも、ふとした時に人生を振り返ってみるとほぼスポーツしかしていないことが判明。
「スポーツ以外のことも経験してみたい!」との思いから、スポーツと真逆のIT会社に就職。
このスポーツ三昧の人生を何かに活かせないかと思い、スポズバの開設を決意しました。
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